日本にいけばなという伝統文化があります。盛花が「現代いけばな」であるとすれば室町時代からのものを「古典いけばな」となります。なんとなく歴史を大きく知るところでは部分的に点として理解はしていますが、なにせ600年の歴史を一気に理解できるわけではありません😓そこで少しずつでも自分なりに理解していこうと思っていますが今更池坊、未生流、その他古典いけばなを学ぶのは小原流だけでもまだまだなのに無理があると思いまして文献を読む事で自分の中だけでもいけばなの成り立ちを整理していこうと思ってます。
【道】
日本の文化の中に剣道、柔道、茶道、花道、香道など『道』という文字がつくものがあります。この道は『心の道』という意味が強いようです。剣道は刀を通して心を養う、時代劇の世界だと人を切るため、強さを求めるため・・・・というものではなく人の死を通して命の尊さを学ぶ心の道らしい。花道は花における心の道なので外に咲く自然のままではなく、人の力によってある技術を込めて生けあげる。それがいけばなであるとすれば、小原流の写景は自然という対照と人という心が一致した時に生まれる美しさと力が最も大切だという事です。
江戸時代末期から起こった生花(せいか)以来、修養の具として、その他を教養するものだと考えていた事が大きな間違いであるように思います。僕たち教える身としては花を通して生徒たち自らの心の道を見つける事を導く事が大事であり、『先生』という字は先に生まれるということは年齢ではなく、先に花を知り、道を見つけているという事でありますが、先生も常に知識や技術を学んでいきませんと生徒に先を越されてしまう😓そうなっては先生という看板を下さなくてはならなくなります。
・・・・ということで今更ながらではありますが少しずつここで昔の知識を開封していきたいと考えております。