僕がいけばなの歴史について興味をもったのが今から約10年ぐらい前になります。
それまでは先輩から聞いた話をそのまま生徒達に伝えていました。
小原流の120周年の時に古作先生のコーナーが伝承花でそのコーナーの手伝いスタッフに選ばれたころからなんとなく興味が沸いてきました。
『もり花』という小原流の月刊誌を発見してからかもしれません。
もり花(正確には『毛里花』と当て字されているもの)には教わった事以外にそれらがそれまで点だったところが、もり花によって線として繋がり興味が一気に湧いてきました。
いけばなの歴史はそれほど解明されているものではなく未開の部分が多いのです。明治になってそれを紐解く人が出てきて、昭和・・・・戦後ですかね?!戦後に何人かがいけばな史を探し出した感じです。小原流の工藤昌伸先生はその先端を担っている先生でした。ただそれもその後いろいろと解明されるところが出てきて工藤先生に習って覚えたことが実は違っている事が出てきております。
「たてるかたち」だそれすら正しいのか??どうかはわからない😓
いけばなに限らず歴史は皆同じです
だから想像する面白さが歴史の面白さなんです。想像せずに年号と単語だけ覚えてもちっとも面白くありません。
僕はこの歳になったらもう全てを調べることはできないと思っております。しかし自分の楽しみ、そして生徒達にそれを共有させることで生徒達にいけばなの面白さをインフルエンサーとして伝えていけたらなぁと考えております。
僕の専らの興味は、明治〜昭和のいけばな史です。先人達の苦労と楽しみを知る事でなにか未来が見えてくる気がします。