この写真の古書は昭和初期にだされた通信教育の教科書です。
全六巻の全てを習得するといけばなの先生として働くことができるというものです。つまり「いけばな」というものを一つにまとめようとした企画でもありました。この話に一番反対したのが池坊です。当然池坊は他の流派と比べて歴史が桁違いです。ほぼ他流は池坊の影響を少なからず受けていたといっても過言ではありません。かくいう小原流も流祖小原雲心先生は池坊を学んでいましたから。
昭和のはじめはまだ世界戦争がおさまっていませんので日露戦争、日清戦争などで夫を戦争でなくした女性が多くの子供を育てていくために女性でも身につく「いけばな」で生計を立てるようにと政府の意向もあったのだと思われます。
池坊も【国策】という名の紋所を見せられては反対できませんでした。
しかしこの六巻は全て格花❗️
小原流の盛花はいっさい組まれておりません。この時代までは小原流をはじめとする盛花流派はいけばなとは認められていなかったからです。
この古書は古本屋で見つけたのですがとても状態が良く😅おそらく買ってはみたけれどサボって何もせずに、おそらく開くこともなかったのでは?とおもうぐい綺麗です(笑)