ただいまいけばなお稽古中❗️知地正和

いけばなの魅力を伝えたい

歴史の話

小原流の歴史

久しぶりに歴史の話を書きます。 小原流の歴史を紐解いていく時にまず大切なところは流がいつできたのか?という創流の部分です。ここで幾つか歴史の分岐点を挙げてみます ①1895年(明治28年) 小原雲心が三田青磁陶器会社へおもむき水盤の試作を頼む ②1897年(…

供花

おはようございます! 久しぶりに「いけばな」の歴史の話をします。歴史と言いましても相当古い事ですのであくまでもそうだったのでは??という事での話ですのでやんわりと読んでください。日本には多くの神々がいます。八百万(やおよろず)の神と一括りにし…

文人花

久しぶりに歴史の話をします。 小原流には文人調いけばなという花があります。しかし文人調と文人花は違います。文人調に関しては小原流を学ぶ人達は充分理解していると思いますのでここでは文人花の話をします 文人花という単語だけではよく分からないと思…

 山家清事

ちょっと歴史の話をしてみましょう。 日本に「いけばな」が生まれる前、隣の国、中国史の花に関する話。 中国の歴史の中で南宋という国がありました。ここに林洪(りんこう?!)という人物がいまして【山家清事】(さんかせいじ)という書を残しております。特…

懐かしい写真が

懐かしい写真が見つかりました 台湾です。 最近行ってないなぁ😅みんな元気かなぁ 小籠包はピカイチですからね😊 故宮博物院はもう一度行きたい所です

いけばなの話

僕がいけばなの歴史について興味をもったのが今から約10年ぐらい前になります。 それまでは先輩から聞いた話をそのまま生徒達に伝えていました。 小原流の120周年の時に古作先生のコーナーが伝承花でそのコーナーの手伝いスタッフに選ばれたころからなんとな…

歴史の話

この写真は昭和16年に出された小原流の月刊流誌「もり花」に掲載された豊雲先生の花です。 春の燕子花ですね!逆勝手にはいっております。主(現在の主枝)は自然組で五組入ってます。客位(現在の客枝)には池汀水辺の情緒とあります。池汀(ちてい)とは水際のこ…

昔の写真①

この写真は昭和6年のものです。 蝦夷松、万吉杉、松、藪柑子、日蔭蔓 取り合わせ。みると純小原流って思いますが東山流という流派の大岩青松庵渓水という人物の作です。これをみた時に万吉杉は小原流だけのものではなかったんだぁって叫んでしまいました(笑…

七宝

小原流が剣山を使い出したのは昭和30年過ぎからです。剣山が生まれたのは昭和の始め(明治末期から考えられていましたが現在の形になったのが昭和四年ぐらい)。この写真は昭和22年の婦人倶楽部の記事です。戦後間もない頃ですね。 まだ「剣山花留が出ているが…

池坊の花

水戸芸の池坊の部屋の【立花】です。 『りっか』と発音します。日葡辞書の中では『たちばな』と発音して紹介していたようです。もしかしたら立花以前の【たて花】と読んでいたころのものかも知れませんが、まあそんな事はどうでもいいですね この花を見ると…

歴史を見る

こにらは昭和22年の婦人倶楽部という雑誌です。 戦後間もない時期に婦人雑誌のいけばなコーナーに毎回草月流の勅使河原蒼風先生と小原流の工藤光園先生が花を生けていました。赤芽柳と椿を活けております。これを見てもいけばなは最先端の文化であったとい…

歴史の話

おはようございます 気持ちのいい日曜日の朝です。 今日は仕事が無く、昼過ぎにジンちゃん達と公園に行く約束をしております。 今回はいけばなの歴史の話を久しぶりにしてみようかと思います。これは小原流の研修一期の講義で話す内容とも重なりますが いけ…

今更ながらではありますが

日本にいけばなという伝統文化があります。盛花が「現代いけばな」であるとすれば室町時代からのものを「古典いけばな」となります。なんとなく歴史を大きく知るところでは部分的に点として理解はしていますが、なにせ600年の歴史を一気に理解できるわけでは…

布哇通信

これは1937年、昭和12年の小原流の機関紙「もり花」の中の記事です。 布哇通信??布哇??ぬのかえるじゃないし・・・・かえるは蛙だし よく読んでみるとハワイの事らしい! 大島光錦(おおしまこうきん)先生がこの時期ハワイで小原流を教えて社中を構えてい…

打ち上げ

先日の講習会の映像を見ながら打ち上げを南国さんのところでしてきました。 ここの会社はシアトルの時からのお付き合いです。シアトルの時にこの100周年のデモでバーチャルいけばなを日本で初めてやってみたいですね!という話が出まして二年後、それが実現…

変わらない美しさ

この写真は今から四年前、中国の杭州双清支部に行った時に生けたものです。 未央柳、燕子花・・・・この取り合わせは今でも受け継がれています。 とても素敵な取り合わせです。

東京支部100周年

今年、東京支部は100年目を迎えました。コロナ禍ではありますが一年を通してイベントをしていきます。その一つとして写真のモニュメントを会員全員で制作しました。そして今月、というか来週末には渋谷の『LINE CUBE』で家元小原宏貴先生によるデモンストレ…

華道

この書は『華道』という名で昭和17年8月に出された池坊の本です。表紙がオシャレです。それもそのはずこの絵は日本画家の三宅鳳白(みやけこうはく)氏の描いたものです。表紙だけでも価値がありますね 中の記事にこんなのがありました。 睡蓮です。でも水蓮に…

華道全集

こちらは昭和14年に出された【華道全集】という書です。その中に興味深い一文があったので紹介します。 [盛花の水盤花形] 盛花には、色彩花と景色花と二種の挿法がある。色彩花は水盤の花器に限ったもので無く、いろいろの形のものが扱われている。しかし…

抛入岸之波

【本朝瓶史抛入岸之波】という江戸時代に書かれたいけばなの書です。ただこれは大正八年に再版されたものです。それでも100年以上前の書なので紙もかなり傷んできております。 これを何年か前に手にしたのですがこんな感じで読めません 仲間のS加先生に以前…

春暁

『春眠 暁を覚えず 処処に啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落つること 知る多少』何か孟浩然の句が頭をよぎる豪雨です。花の水やりをしなくて楽だなぁと思う反面鉢が倒れないといいのだが・・・・😅とも思っております。

歴史の証2

こちらは昭和16年の全国の華道協会の名簿です。こちらの方は戦中のものですが保存が良く綺麗な状態で維持されております。会長が牧野富太郎氏、一番はじめのページが小原豊雲家元、そして東京国風会のメンバーがずらりと名を連ねております。 このメンバーは…

歴史の証

これは1956年(昭和31年)の小原流の教授会発行の会員名簿です。小原流がイケイケで大きくなっていった頃のものです。これは鎌倉支部の先生にいただいた名簿でかなりボロボロでしたが欠けてはいません。ただ紙の劣化が激しくきっと僕の代で朽ちてしまうような…

ラフデッサン

こちらはシアトルでささっと描いたラフデッサン。これ確かℹ︎ ℹ︎の先生が持って帰ったと思います。色つけていないのですが・・・・😅