「かきつばた」は燕子花または杜若と書きます。小原流でも昭和40年ぐらいまでは平仮名表記でした。おそらく様式集成を出すにあたり燕子花の漢字を当てたのだと思われます。ただ燕子花は春から初夏までの種類のカキツバタのことで花に冠葉がある種類のもので今のカキツバタは夏以降に出回るカキツバタで杜若の漢字を当てるほうが一般的であります。
小原流としては年間を通して燕子花の字を使うことが慣用になってますのでそれはそれで流儀です。
今回、Fさんの活けられたこの花は晩秋の季節を表した燕子花です。
ただ様式とはいえ燕子花は春から夏まではある程度同じになるように定められていますが、秋から晩秋にかけては定められた以外に生け手の主観に大きく委ねられるようになります。ここがとても難しいところ!習う方もそうですが、教える方も決めつけて教えると味が無くなるので教え方がとても難しいのです😮💨
結果!何度もやらないとその境地に達しないってことです。
ソウルの生徒さんで「コレは前にやったからもう良い!」って言う人がいましたが😅まだまだ「いけばな」を知らないって事ですね!