ただいまいけばなお稽古中❗️知地正和

いけばなの魅力を伝えたい

六合軒

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昨日、大阪日帰りをしてきたのですがこの写真は本町にある小原流研修会館の丁度裏手の写真です。

左側にある球体は流祖小原雲心先生が逝去した後に二世小原光雲家元が全国に呼びかけて寄付を募り宝塚の「清荒神清澄寺」の境内に国風盛花塔という小原流のシンボルを立ました。そこには全国から小原流の会員達がメッカとして集まり花展など開催されていました。

それが二世光雲先生逝去後、三世豊雲家元の時に清澄寺側から盛花塔の場所に富岡鉄斎美術館を建てるため盛花塔を移動して欲しいと言われます。そこで当初、豊雲先生は宝塚に代わりの場所を探していたのですがなかなか見つからず、知り合いから宝塚ではないけどいい場所があるというので見に行ったのが神戸の御影でした。豊雲先生は行くまで乗り気ではなかったらしいのですが言ってみるととても素晴らしいロケーションのためすぐに決めたと伺っております。

そこはベテランの小原流会員なら分かると思いますが神戸の盛花記念館で家元邸のあった場所です。

話は戻りますが清澄寺の盛花塔は全て移すことは出来ませんでしたが塔の天辺の六合を表す球体だけが移されました。この球体は六合・・・・つまり宇宙を表しています。六合は東西南北に天と地を合わせて六合という意味です。

そしてその盛花記念館も閉館となりその六合が今回大阪の本町にある小原流研修会館に納められたということです。

この事を知る人はかなり少ないと思いますので紹介いたしました。

研修会館に行かれる事がありましたら是非ご覧になってください